この件の最大の矛盾は、生物そのものより「すぐやる課」の側にある。市民のどんな些細な困りごとにも即応する、という評判だけで全国315の自治体に模倣されるほどの部署が、自分たちで名づけた怪獣についてだけは、半世紀以上も”その先”に一切手をつけていない。2010年の”再調査”にしても、動いたのは一人のUMA研究家であり、目視できたのはわずか20秒足らずだったという。日本一”対応が早い”看板を掲げる役所のお膝元に、日本でも指折りに”手つかず”のままの生物が半世紀以上も棲みついている──これほど皮肉な取り合わせも、そうそうない