この水中都市の遺跡は、ヴァン湖のほとりの町ゲヴァシュの沖合にあり、ノアの方舟の終着点とされるアララト山からわずか240キロの距離に位置する。
地質学的証拠によれば、遺跡が水没したのは約1万2000年から1万4500年前。当時、近隣のネムルト山が大規模な噴火を起こし、その溶岩が川をせき止めたことで、大規模な洪水が発生したと考えられている。これは、地球が極端な気候変動に見舞われた「ヤンガードリアス期」と重なる。
独立系の研究者マット・ラクロワ氏は、この大災害が、聖書の大洪水物語の原型となった「失われた超古代文明」を滅ぼしたのではないかと考えている。「私たちが目にしている石造りの技術は、過去6000年間のいかなる文明も持ち得なかったレベルのものです」と彼は語る