韓国の情報機関は11日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の最近の中国・北京訪問に同行した娘の主愛(ジュエ)氏について、後継者として認められているとみられるとの見方を示した
ジュエ氏は今月初め、父親の金氏と共に中国を訪問した。金氏が中国の習近平国家主席やロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談する中、初の公式な国外訪問を行ったジュエ氏には各方面から注目が集まった
専門家らは長い間、ジュエ氏が金氏の後継者になる可能性が高いとみてきたが、一部では兄が次の指導者として秘密裏に教育されているとの見方もあった
李成権(イ・ソングォン)議員は記者団に対し、「中国訪問後、ジュエ氏は後継者としての地位を強化するために必要な『革命的な物語』を十分に確保した」とする情報機関からの報告があったとし、「情報機関はジュエ氏を認められた後継者と考えており、中国への同行はその革命的な物語を完成させる一環だったとみている」と説明した
2022年に初めてメディアに登場して以降、北朝鮮の国営メディアはジュエ氏を「愛される子ども」や「偉大嚮導者」と呼んでいる。こうした呼称は通常、最高指導者やその後継者に使われる用語だ
他方で李氏は、ジュエ氏以外に他の子どもがいるといううわさには「信憑性がない」とし、「特に国外で勉強しているという説については、どれだけ隠そうとしても必ず知られることになるため、その可能性は非常に低いと情報機関も指摘している」と付け加えた