今季まで巨人に10年間所属した重信慎之介外野手(32)が現役引退することが5日、分かった。10月6日に戦力外通告を受け、現役続行を希望していたが、NPB球団のオファーがなく決断した。身体能力の高さを生かして他分野のアスリートとしての挑戦を検討も断念。今後は詳細は未定だが「何か自分で事業を立ち上げたりしようと思っています」と新たな道に歩み出す
今季は1軍でプロ最少10試合の出場に終わり、2軍で多くの時間を過ごした。大きな故障なく、体はまだ動く。それでも「オファーがなく厳しいなと。引退だなと。次に進むしかない」と現実を受け入れた。 19年は自己最多の106試合出場でリーグ優勝に貢献した。俊足を武器に通算70盗塁。しびれる場面の代走も多く経験した。研究を重ねた結果、二盗の際に足から滑るよりもわずかに速いことが分かり、19年からヘッドスライディングを継続。故障のリスクもあるが、一つの盗塁に野球人生をかける覚悟で貫いてきた
最も思い出に残るプレーには23年6月16日の楽天戦(東京D)を挙げた。2点を追う9回無死二塁、酒居から右前安打を放って無死一、三塁。続く坂本の打席で二盗を決めた。「ここで盗塁したらゲッツーなくなるなと。行けたら行け(のサイン)という中で盗塁して、その後に勇人さんが逆転サヨナラ3ラン。自分の中で仕事したなと思えた試合ですね」。大歓声と興奮は鮮明に覚えている
競争の激しいプロ野球の世界でFA権も取得した。巨人一筋、10年間走り抜けた経験を生かし、第2の人生も全力疾走する