任意整理とは、債権者である消費者金融などに借金減額や金利引き直しなどを交渉し、生活に支障なく返済できるよう見直す債務整理方法です。 債権者と和解が成立した後は、利息分の返済免除または減額に至ることが多いですが、基本的に利息以外の元金は返済しなければなりません。 ただ、借金の支払い総額は減額され返済期間も延長されるため、毎月の返済が楽になります
任意整理の主なメリットは次のとおりです。 家族などに秘密にしたまま進められること 特定の債権者だけを対象にできること 手続き自体は比較的短期間で終わること
1.家族などに秘密にしたまま進められる 任意整理の場合、(絶対とまでは言い切れませんが)他人に秘密にできます。これが最大のメリットと言ってもいいでしょう。 後述しますが、他の手段では、秘密にしたまま進めることはまず不可能です
2.特定の債権者だけを対象にできる 住宅ローンと奨学金以外を任意整理する等、手続に入れる借金を選択できます。 A社の借金は減額したいけれど、B社の自動車ローンは返済し続けて車を残したいという選択も可能です
3.手続き自体は比較的短期間で終わる 任意整理は3か月~半年程度で和解締結まで終わります。破産や再生は1年ほどかかりますので、手続が比較的短期間で終わる点はメリットと言えます。 もっとも、その後の返済期間は3年~5年程度かかります
デメリットとしては次の2点です。 事故情報に登録される 大幅な減額は見込めない
1.事故情報に登録される 任意整理をすると、完済してから約5年後までは信用情報機関に事故情報が記録されます。いわゆるブラックリスト入りです
2.大幅な減額は見込めない 任意整理では原則として利息のみが減額対象となるため、大きな減額は期待できず支払いも続きます