サラの死後、屋敷は観光地となったが、その全貌は未だに把握しきれていないのかもしれない。
実際、サラの死から50年以上経った1975年、作業員が壁の裏から「隠された部屋」を発見したことがある。中には椅子が2脚と、1900年代初頭のスピーカーが置かれていた。
サラはこの部屋を作ったことすら忘れ、その上から壁を作って封印してしまっていたのだ。
自分の家の間取りすら把握できず、作った部屋を忘れて壁で塞ぐ生活。彼女は広大な屋敷の中で、孤独と罪悪感に押しつぶされそうになりながら、ひたすら迷路を作り続けていたのだ