霧の葬送惑星では、鉄郎とメーテルが住人の燭台銃で銃撃されて、生きたままで埋葬されるが、鐘撞きのマチールが助けている。しかし、そのマチールは、鐘を撞くことを忘れてしまったことで、葬式のターゲットにされて殺されてしまう。マチールによると、不老不死の人々を殺して葬式を楽しむ為に銃が開発されたと言う。棺に入れられた鉄郎は酸欠で苦しむが、そこをマチールに助けられる。列車が葬送惑星(停車時間は3時間40分)に停車する時に、住人は不謹慎だとして、鉄郎とメーテルを殺そうと考えた。更に、鉄郎とメーテルは、死者の霊を冒涜する旅行者として扱われる。「地獄へ落ちろ」、「与えたまえ」は、まるで呪いの言葉のような言い方をしている。鉄郎とメーテルを呪っているかのようだ。鉄郎は最初は降りる気がしなかったが、メーテルが降りたことで、その後災難に遭うという流れになる。埋葬された時、メーテルは旅を終わらせたいと思っていた。葬送惑星の住人は、殆ど女性ばかりである。住人の女共の表情は、俯いていることから、一見悲しみに満ちているように見えるが、かなり殺気立っている。涙を流す者も居るが、それも見せかけ。その為、燭台銃を持つ女共の目は、悲しみの目ではなく、殺意に満ちた、邪悪な目をしている。そんな邪悪に満ちた女共に殺されたマチールは、あまりにも不幸だ。女共は、燭台銃でマチールを撃ち、更に止めを刺している。その時の鐘の音は、マチールへの弔いの鐘の音に変わっている。マチールを殺した女共に対する怨み、そして、鉄郎とメーテルに仇討ちをして欲しいという願いが込められた鐘の音とも言える。葬式を楽しむ習慣を良く思わないながらも、燭台銃の餌食にされたのだから、無念だったことだろう。鉄郎とメーテルの命の恩人でもあるマチールの死を目の当たりにして、鉄郎は怒りが込み上げる。葬式を楽しむ習慣から線香の匂いが立ち込めて、霧深い上に、黒のマントを纏って歩く決まりがあり、笑うことができない上に、歩く際には俯いて歩くことになる。行列とすれ違う際は、この度はどうも。と、死者の冥福を祈る言葉を言わないといけない。勿論頭を下げることは大事だ。振り向くと住人の女共の燭台が燭台銃に変わり、銃撃される。最後には、マチールの仇討ちも兼ねて鉄郎とメーテルが応戦している。勿論女共は不老不死なので気絶しただけだが、葬式に生死は問わず、動かないだけで葬式ができるのだ。葬式をする以外に何もすることが無い上に、死という概念が無いので、葬式をすることで退屈を紛らわせているのだ。燭台銃も、その為にあるのだろう。その始まりとなったのは、トト・タトが乗った宇宙船が葬送惑星に墜落して、タト(男性)が死亡。タトの葬式が済んだ後に、トト(女性)も殺される。そこから葬式を楽しむ習慣が生まれ、葬送惑星と呼ばれるのである。終盤にメーテルは鉄郎に、もし自分が死んでも葬式はしないで良いと話す