彼によれば、ネッシーたちは普段、ネス湖の深く暗い底(最大水深は約230メートルにもなる)で静かに暮らしている。そして、何らかの理由で時折水面に押し上げられ、すぐにまた潜っていくため、目撃例がこれほど少ないのだという。
もしネッシーが恐竜の生き残り(プレシオサウルスなど)だとしたら、何千万年もの間、たった一匹で生き延びることは生物学的に不可能だ。繁殖して世代を繋ぐ「家族」や「群れ」がいてこそ、種は存続できる。キャンベル氏の「家族説」は、オカルトでありながらも、非常に生物学的に理にかなっているのだ。
ネス湖の冷たい泥の底で、巨大な生物の家族が寄り添うように暮らしている――。そう想像すると、恐ろしい怪物というより、なんだか少し微笑ましくも思えてくる