学園ミステリ「市立高校」シリーズの8作目。前作の「家庭用事件」が2016年の作品なので10年ぶりで、随分久しぶりの刊行
第1章の「日常的な非日常」は、華道部の密室状況の控え部室で、備え付けの壺が壊された事件の犯人捜しで、これがなかなかの難物で、一応の解決があった後に、真相が三転四転と転がる転がる多重解決ものです。密室のハウより動機がポイントでしょう。続く2章と4章は、葉山君が何故か卒業生の伊神先輩に呼び出されて、ともに不可能犯罪的な日常の謎に関わる話で、全然学園ミステリではない
三章が、男子バスケ部の部室を巡るトラブルを謎解く話。霊感というか予知能力がある後輩の岩境ひなが目立つ話で、真相はシリアスで、シリーズとしては異色作です