ロックバンド「T―BOLAN」が8月10日に最初で最後の日本武道館ライブを行い、それをもって解散する。現在「ラストツアー」と銘打った47都道府県ツアー中で、その最終公演の位置づけとなる。1991年「悲しみが痛いよ」でデビューし、35周年の節目にロックの聖地で有終の美を飾る
数々のヒットソングを手がけ、95年までにCD1700万枚を売り上げるなど90年代の日本のロックシーンをけん引。だが、ボーカル森友嵐士(60)が心因性発声障害を発症するなど、バンド活動を続けることが困難になり99年に解散。日本武道館のステージに立つことはなかった
2017年に再始動したが、21年にドラムスの青木和義(59)が家業に専念するため表舞台での活動を休止。昨年9月にはベーシストの上野博文(60)がステージ4の肺がんを患っていると発表した。それぞれが事情を抱える中、ラストツアーをもってその活動に終止符を打つ決断を下した形だった
今回の日本武道館ライブが決まったのは、ギターの五味孝(60)の「少年時代からの憧れ、武道館で最後を迎えたい」との声がきっかけ。森友は「悔いを残さないために、自分たちの意思で“ラスト”を選びました」と決断にいたる背景を説明。「T―BOLANというバンドの物語を、その一夜を、みんなと一緒につくり上げられたらうれしい。この日が、すべてになります。武道館で待ってるな」と呼びかけた。 現在は青木を除く3人で巡業中だが、当日4人そろった姿を見せるのかも注目される
《「Bye For Now」は118万枚》バンドは、切ない愛をテーマにしたラブソングを中心に多くのヒット曲がある。91年発売の「離したくはない」は、公式YouTubeのミュージックビデオ(MV)は4000万回以上再生されている。92年の「Bye For Now」は初のミリオンで最大のヒットとなる118万枚を売り上げた。94年にも「LOVE」「マリア」といった人気曲を生み出した。22年には28年ぶりとなるアルバム「愛の爆弾=CHERISH ~アインシュタインからの伝言」を発売した