この能力を持つ人々(共感覚者)は、特別な訓練をしたわけでも、病気なわけでもない。彼らにとっては、それが「生まれつきの当たり前の現実」なのだ。
最も代表的なのが、「文字や数字に色が見える(書記素色共感覚)」タイプや、「音に色が見える(色聴)」タイプだ。彼らにとって「A」という文字は常に赤く、「月曜日」という言葉には酸っぱい味がするかもしれない。そして、この感覚は大人になっても変わらないという。
中には、他人が触られているのを見ると自分も触られているように感じる「ミラータッチ共感覚」という珍しいタイプもある。彼らの場合、映画の中で人が殴られたり痛めつけられたりするシーンを見ると、自分まで本物の痛みを感じてしまうため、アクション映画を見るのも一苦労だという