武庫川女子大(兵庫県西宮市)を運営する学校法人・武庫川学院は29日、2027年度から全13学部で男女共学に移行し、「武庫川大学」に改称すると発表した。女子大として全国最多の学生数を抱えるが、近年進む女子大離れや少子化で経営環境は厳しさを増しており、今後「女子大学はいっそう厳しい未来が予想される」として、共学化を決定した。
武庫川女子大(兵庫県西宮市)を運営する学校法人・武庫川学院は29日、2027年度から全13学部で男女共学に移行し、「武庫川大学」に改称すると発表した。女子大として全国最多の学生数を抱えるが、近年進む女子大離れや少子化で経営環境は厳しさを増しており、今後「女子大学はいっそう厳しい未来が予想される」として、共学化を決定した
同大学は約9600人(5月1日時点)の学生が在籍する。1949年に開学し、2010年代以降は看護、教育、建築の各学部を新設するなどして発展してきた
だが、女子受験生の共学志向や少子化を受け「4~6年後に現在の状態を維持できる保証がない」と分析。28日の理事会で、27年度からの共学化を正式決定した
同大学は6月中旬、ホームページで共学化の方針を公表。これを受け、オンライン署名サイトで共学化の中止や延期を求める運動が始まり、5万を超える署名が集まっている
少子化で大学経営が厳しい中、女子大を巡る状況は特に切迫している。神戸松蔭大(神戸市)や名古屋葵大(名古屋市)が今年度から共学化したほか、京都ノートルダム女子大(京都市)は26年度からの学生募集停止を公表している