バティギン氏とブラウン氏は、この現象を説明するためには、地球の数倍の質量を持つ、巨大な重力源が存在するはずだと考えた。それが、「第9惑星」だ。地球の重力が月の軌道に影響を与え、複雑な螺旋運動をさせているように、未知の惑星がカイパーベルトの天体たちの軌道をかき乱している、というわけだ。
当初、この説には懐疑的な声が多かった。しかし、観測技術の向上により、太陽系外縁天体の軌道が確かに異常であることが次々と明らかになり、状況は一変する。「第9惑星が存在しない可能性は非常に低い、と私は思う。我々が目にしている現象を説明できる、他の理論は今のところない」と、ブラウン氏は2024年に語っている