では、もし第9惑星が存在するのなら、なぜ未だに誰も発見できないのだろうか。そこには、いくつかの大きな壁が立ちはだかっている。
まず、観測データが絶対的に不足していることだ。そもそもカイパーベルトの天体は、軌道が非常に歪んでいるものが多く、一つの結論を導き出すには、まだデータが少なすぎる、と指摘する天文学者もいる。
そして、最大の壁は、観測にかかる時間の長さだ。例えば、2017年に発見された準惑星候補「2017 OF201」の公転周期は、なんと約2万4000年。ある天体が重力的な影響を受けているかどうかを正確に知るには、少なくとも4〜5周分の軌道を観測する必要があるが、それは現実的に不可能だ