モンルージュ食品の社主で50歳代の独身富豪ナポレオン・ヴェルディナージュは、知人の公証人ラリドワールの斡旋で、郊外のマルシュノワール館を購入。だがそこには、最初の建築施工主で館の主のとき以来、不穏な出来事が断続していた。それでも気丈に館の主となるヴェルディナージュだが、そこに館から退去しろ、さもなくば身の危険が生じるとの差出人不明の警告状が繰り返し届く。そしてついに惨劇が起きるが、謎の殺人者は包囲された館から忽然と消え失せた?
これは確かに掘り出し物。密室の謎もさることながら、解決に至る様々な推理が重厚
読んでいて二転三転する感覚をまさか戦前の作品から得られるとは