この伝承を古代宇宙飛行士説の文脈で広く知らしめたのが、パレオコンタクト(古代における地球外生命との接触)論で知られる作家エーリッヒ・フォン・デニケン氏だ。
氏は著作の中でベプ・コロロティの物語を取り上げ、全身を覆う「ボ」を宇宙服、「コプ」を高度な武器、そして煙と閃光を伴う”離陸”を宇宙船の発進になぞらえて論じている。
この伝承が記録として残るきっかけを作ったのは、1951年にカヤポ族の長老クベン・クラン・ケインから聞き取りを行ったブラジルの民族学者ジョアン・アメリコ・ペレット氏だ。半世紀以上前に採取されたこの証言が、今なお古代宇宙飛行士説の代表的な事例として語り継がれている。
農耕という文明の知恵を「空からの贈り物」として神話化しただけなのか、それとも本当に空の向こうから来た何者かの記憶が形を変えて残ったものなのか——真偽のほどは定かではない。
ただ、仮に本当に空からやってきた”師”がいたのだとしても、彼が真っ先に教えたのが最新兵器の使い方ではなく畑の耕し方だったというのは、なんとも人間くさい話ではないだろうか