クッシーの名を全国に轟かせたのは、1973年の夏だった。北見からやってきた中学生およそ40人が、藻琴山への登山遠足の途中、屈斜路湖の湖面を動く“二つのこぶ”を集団で目撃したのである。なにしろ目撃者が40人。多勢に無勢で、騒動は一気に全道から全国へと広がった。
以後、目撃は雪崩を打つように続く。翌1974年には、一家が湖面を動く二つの黒い物体を目撃。物体は「丸太を10本まとめて放り込んだような」轟音とともに水中へ消えた。
1975年には、馬を連れて湖畔で作業していた林業の男性が、馬が突然おびえ出したので湖に目をやると、50メートルほど先に「馬の頭よりずっと大きい、銀色の目を光らせた焦げ茶色の顔」がぬっと突き出ていたという