特に2023年の「2本脚の影」は、実体は壊れたピクセルの集まりに過ぎないという指摘が多い。惑星探査機の画像で宇宙線由来のノイズが出るのは珍しくない。
一方、NASAの立場は一貫している。地球外生命の存在を裏づける信頼に足る証拠は見つかっていない、という見解を長年維持してきた。
2025年9月には、パーサヴィアランスが採取したサンプルから、火星の古代微生物の痕跡としては最も明確な兆候を得たと発表した。だが、それはあくまで微生物レベルの話。知的生命の兆候が確認されたことは一度もない——というのが、NASAとホワイトハウス双方が崩していない公式見解だ。
キュリオシティは14年にわたり、火星がかつて微生物を育める環境だったのかを調べ続けてきた。その膨大な画像アーカイブから、いま人々が血眼になって探しているのは微生物ではなく、はっきりとした「形」を持つ何かだ