プラトンが権力と腐敗への警告として創作した寓話なのか、それとも海に失われた実在の場所の記憶なのか。答えは、いまだに出ていない。
物証がひとつもないまま、この島はジュール・ヴェルヌの『海底二万里』『地底旅行』、ディズニーの『アトランティス 失われた帝国』、DCコミックスの『アクアマン』へと形を変えて生き延びてきた。
2400年前に書かれた数ページが、いまも世界中の探検家と作家を海へ向かわせている。もしその海底から、同心円状の水路をもつ都市の痕跡が本当に見つかったとしたら——歴史の教科書は、書き換えを迫られることになるのだろう