福岡県議会の蔵内勇夫議長が24日、県議を辞職すると発表した。本紙の取材にも「先週、近親者に伝えた」と認めた。これまでは議長職を辞任する一方で議員を続ける意向を表明していたが、県議会の正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑などに対して全国から批判が収まらず、議員辞職に追い込まれた形だ
蔵内氏は議会事務局を通じて発表したコメントで「25日に東京で開催される女性議員研究交流大会での全国都道府県議会議長会会長としての職責を全うした上で、福岡県議会議員の職を辞することとしました」と表明した
金銭授受疑惑では、県議2人が、蔵内氏ら自民党県議団幹部に2840万円を支払ったと実名で告発。蔵内氏は「事実無根」と否定している。この疑惑では、中尾正幸前副議長も「お金は絶対に受け取っていない」と否定しながら7月に議員辞職した。県議会を巡っては、2023年度以降の支出総額が少なくとも2億8千万円に上る海外活動にも批判が相次いでいる
服部誠太郎知事は24日、記者団の取材に「蔵内議長は重く大きな決断をされた。これで幕引きではない。県議会は新しい体制で真相究明、議会改革を進めていただきたい」と述べた
蔵内氏は同県筑後市出身で、1987年に県議に初当選し10期目。議長は2度目。全国都道府県議会議長会や世界獣医師会の会長も務めている
県選挙管理委員会によると、蔵内氏が10月29日までに辞職した場合、県議選筑後市選挙区の補欠選挙(被選挙数1)が行われる