電気を通すプラスチックを開発し、ノーベル化学賞を2000年に受賞した筑波大学名誉教授の白川英樹(しらかわ・ひでき)さんが8月24日、死去した。90歳だった。家族によると、がんのため横浜市内の病院に入院していた。葬儀は家族で行った。お別れの会などの予定はないという
「プラスチックは電気を通さない」という従来の常識を覆す「導電性ポリマー」の発見と開発を先導。金属よりはるかに軽い利点を持ち、携帯電話などの部品にも使われる、今日のIT(情報技術)の基盤となる材料の実用化に道を開いた
1936年東京生まれ。東京工業大学(現・東京科学大学)で化学を専攻し、同大学の助手時代に、粉末状でしか合成できなかったポリアセチレンというプラスチックで薄膜を作る方法を発見。さらに化学的に処理して電気を通す性質を持たせることに成功した