今年のエルニーニョ現象が「スーパー」と呼ばれる水準に達し、未知の領域に入った
今年のエルニーニョ現象は6月に初めて公表されて以来、猛烈な勢いで強まり続け、現時点ですでに観測史上最強となっている。予報では数カ月前から、この秋までにスーパーエルニーニョになるだろうとの見通しが伝えられていた
エルニーニョは太平洋の赤道付近で海水温が平年より高くなる現象。これによって大気の状態が変化して、世界各地の気象パターンに影響を及ぼす
米海洋大気局(NOAA)は「RONI」と呼ばれる指数を使い、太平洋の特定領域の海面水温が平年をどれだけ上回るかを測定している
直近の週はRONIの値が平年を2.0度上回り、同局の分類で最高とされる「非常に強い」レベルに達した。海面水温が2度以上高くなった状態は、非公式に「スーパーエルニーニョ」と呼ばれる
NOAAが毎週発表しているRONI指数は、エルニーニョの強さをリアルタイムでとらえている
前年の同時期は、海面水温が平年に比べて低い「ラニーニャ現象」が発生していた。ラニーニャから猛烈なエルニーニョへとこれほど急激に転じた年は、1982年から83年にかけての現象を含め、過去に数えるほどしかない
今回のエルニーニョは普通ではない。現時点ですでに観測史上最強となっており、最終的には過去の記録を全て上回る可能性が大きい
しかも地球温暖化の影響で、世界の気温は過去に記録的なエルニーニョが発生した年に比べてはるかに上昇している。今年の海面水温の高さは、化石燃料汚染がどれほど状況を書き換えてしまったかを映し出している