中日の新監督の有力候補にソフトバンク元監督の工藤公康氏(63)が浮上していることが4日、分かった。球界関係者の話を総合すると、外部からの招聘(しょうへい)候補に挙がっていたファーム・リーグのオイシックスの桑田真澄CBO(58)、西武元監督の辻発彦氏(67)らは候補から外れた模様。外部招聘ができない場合は、OBで侍ジャパン前監督の井端弘和氏(51)が有力候補となる
井上監督の突然の辞任を受け、球団は急ピッチで後任人事を進めている。ここにきて、有力候補に挙がっていた桑田氏について「中日監督はなくなった」という情報が流れた。球団関係者からは「OBではなく、まったくの球団外の人が候補になるだろう」という声が出ていた
工藤氏は球団の地元、名古屋市の名古屋電気(現愛工大名電)出身で、中日ファンの人気もある。24年に立浪和義監督が退任した際も、次期監督候補に挙がった。ソフトバンク監督時代、7年間でリーグ優勝3度、日本一5度。“優勝請負人”と称され、ファンの間でも「勝てる監督」として待望論が渦巻いていた
ソフトバンク監督を退任してから5年の間に複数球団から監督要請を受けたが、断り続けた。理由がある。退任の際、王球団会長らから熱烈な慰留を受けたものの、「組織には人の入れ替えが必要な時がある」と自ら身を引いた。孫オーナーからは感謝の手紙が届いた。恩義や筋道を大事にするからこそ、「ソフトバンクとの関係もあるので、ある程度の期間は、グラウンドの外から野球界を学びたい。そこからいろいろな球団を分析、研究して、次の準備をしたい」と断っていた経緯がある