マリオは、ピーチ姫をクッパから救い出すため、クッパ城へと急いでいた。クッパの軍団がうごめく薄暗い森を抜け、溶岩が煮えたぎる火山の麓までたどり着いたとき、マリオは奇妙な光景を目にした。
洞窟の入り口に、傷ついたロボットが倒れていたのだ。マリオは近づき、ロボットを調べた。ロボットは辛うじて動いているようで、かすかな声で何かを呟いている。
「…クォート…カーリー…」
マリオはロボットの言葉の意味が分からなかったが、放っておくことはできなかった。ロボットを背負い、洞窟の中へと入っていった。
洞窟の中は薄暗く、じめじめとしていた。マリオは慎重に足を進めながら、ロボットに話しかけた。
...もっと見る「大丈夫ですか? 何があったんですか?」
ロボットは弱々しい声で答えた。
「…私はクォート…この洞窟で…カーリーという少女と…一緒に暮らしていた…」
クォートと名乗るロボットの話によると、彼はカーリーという少女と一緒にこの洞窟で暮らしていたが、何者かに襲われて離れ離れになってしまったらしい。クォートはカーリーを探してほしいとマリオに頼んだ。
マリオはクォートの頼みを引き受けた。彼もピーチ姫を探している身だが、困っている人を放っておくことはできなかった。
マリオはクォートを洞窟の奥へと運びながら、カーリーを探した。途中、クッパの軍団が襲ってきたが、マリオは得意のジャンプやファイアボールで蹴散らした。
しばらく進むと、開けた場所に出た。そこには小さな村があり、ミミガーと呼ばれるウサギのような生き物たちが暮らしていた。
マリオはミミガーたちにカーリーのことを尋ねたが、誰も知らないようだった。しかし、あるミミガーが「最近、見慣れない人間が村の近くをうろついている」という情報を教えてくれた。
マリオはミミガーの言葉を頼りに、村の周辺を探した。そしてついに、カーリーを見つけた。
カーリーはクォートと同じく、ロボットだった。彼女はクォートを探して洞窟の中を彷徨っていたらしい。
マリオはクォートとカーリーを再会させた。二人は喜びを分かち合い、マリオに感謝した。
マリオはクォートとカーリーに別れを告げ、再びクッパ城へと向かった。