「太平天国」は、「滅満興漢」を掲げる反清朝の民族主義の運動であると共に、「天朝田畝制度」などで平等社会の実現などをめざし、満州族の支配、外国貿易の開始による物価騰貴などに苦しむ農民・貧民の心を捉え、大勢力に成長した。また太平天国内では、アヘンの吸引は禁止され、満州人の習俗である辮髪は否定され、封建的な纏足の風習などもやめることが奨励された。
滅満興漢 満州人の政権である清朝を滅ぼし、漢民族の国家を復興させようという意味の太平天国が掲げたスローガン。
長髪族 太平天国では満州人の習俗に対する反発から辮髪が禁止され、男性は髪を短く、断髪にしていた。そのため、清朝側は彼らを長髪族と呼んだ。当時は侮蔑的な長髪族という呼称のほうが一般的であって、彼らが自称した太平天国というのが歴史的な呼称として一般化したのは1930年代であったという。