高市首相は29日、中東情勢の緊迫化を踏まえた負担軽減策として、12月~来年2月使用分の電気・ガス代を補助する考えを表明した。標準的な家庭で計7000円程度の負担減が見込めるとした。ガソリン補助金については、全国平均で1リットルあたり170円程度としている基準価格を12月から毎月5円程度、段階的に引き上げる方向性を示した
首相官邸で記者団に語った。財源には2026年度補正予算で確保した2兆5000億円の「中東情勢等対応予備費」を充てる。 電気・ガス代は、来年3月についてもエネルギー価格の動向を見極めて補助の可否を検討する。首相は、来年4月から予定している食料品を対象にした消費税減税とあわせ、「切れ目ない物価高対策を講じたい」と強調した
政府は、電気・ガス代の補助を23年から断続的に実施している。高市内閣では、今年1月~3月と7月~9月にも行った。今回、電気は12月が1キロ・ワット時あたり1円、1月と2月が同4・5円を支援する。 ガソリン代の補助見直しに関しては、首相は原油価格の動向を注視しつつ、春先にかけて基準価格を毎月5円ずつ引き上げる見直しを基本に据えるとした。「引き上げ期間や補助金終了の見通しは予断を持って申し上げない」と述べた
原油価格の高騰を受け、最近ではガソリン1リットルあたり50円超を補助していた。高市内閣下ですでに1・4兆円を補助に費やしており、財政負担を懸念して与野党から見直しを求める声が上がっていた。 首相は、これまでの対策でガソリン価格が諸外国より安く抑えられてきた効果を強調し、「あくまでも(価格高騰の)激変緩和措置だ。中東情勢の先が見通せない中、持続可能な制度に移行させる」と述べ、補助縮小に理解を求めた