巨人は30日、甲斐拓也捕手(33)が楽天にトレードで移籍すると発表した。金銭トレードでの移籍。松井秀喜新監督の下でスタートする秋季キャンプ初日に、電撃トレードが成立した
甲斐はソフトバンクに在籍していた24年オフに国内FA権を行使し、5年総額15億円(金額は推定)の大型契約で巨人に移籍。加入1年目の25年は8月に右手中指の骨折で離脱したものの、出場68試合で打率2割6分、4本塁打、20打点をマークするなど攻守に存在感を示した
正捕手定着を目指した今季は夏場までファーム生活が続き、出場13試合で先発マスクはわずか3試合だった。8月26日のヤクルト戦(神宮)は同点の9回に決勝の1号ソロ、9月5日の広島戦(マツダ)も延長11回に決勝の2号ソロとシーズン2安打がいずれもV弾の勝負強さを示した。しかし、後半戦は4番も務めた大城、主将の岸田らの先発マスクが主となり、甲斐の起用法は限定的となっていた
今季は5年契約の2年目。巨人との契約は29年まで残されていた。球団では過去、19年に3年契約で西武からFA加入した炭谷銀仁朗捕手が21年のシーズン中に楽天へ金銭トレードで移籍した例がある。前例の少ない、契約期間中のトレード移籍となった。
ソフトバンクに10年育成6位で入団し、背番号「130」でプロ生活がスタートした。17年から4年連続日本一を経験し、19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCで世界一に貢献。日本一の捕手まで駆け上がり、巨人では阿部慎之助前監督から継承した「背番号10」でプレーした。酸いも甘いも知る経験豊富な扇の要が、杜(もり)の都・仙台に活躍の場を移す
巨人・水野編成本部長「せっかく来てもらったんですけど、なかなか出場機会がなかったので。何とかいい形で甲斐選手が活躍できる場をと思って、でたまたま気持ちが折り合ったというところで、引き受けていただけるということで移籍になりました」