削るたびに「まだ本気出してない」と言う
だしを取ると、鰹の昔話が始まる
削り器に乗せると「そこじゃない」と動く
湯船に入れると、だしではなく愚痴が出る
パックを開けたら、全部カツオの形をしている
香りが強すぎて、隣町の味噌汁までおいしくなる
「薄削り」と書いてあるのに、厚さがステーキ
かけた瞬間、料理の主役を奪う
冷奴に乗せたら、豆腐より先に消える
使おうとすると「今日は気分じゃない」と湿る
かつお節なのに、なぜか猫が見向きもしない
削ると粉ではなく、鰹のポエムが出てくる
だしを取ったあとも、ずっと泳いでいる
賞味期限が「鰹の気分次第」
料理にかけると「もっと感謝して」と言う