ヒンドゥーからイスラームへ
マジャパヒト王国は、その後も元および明に朝貢を続けながら、存続した。15世紀にはマラッカ海峡を押さえたマラッカ王国が台頭し、東南アジア海域の交易をめぐって抗争するようになった。マラッカ王国はジャワ島東部を拠点とするイスラーム教国であったが、マジャパヒト王国はイスラーム化することなく、ヒンドゥー教国であり続けた。
しかし、16世紀になると急速に衰退し、1520年に滅亡した。代わって同じジャワ島の中部、ジョグジャカルタを首都とし、稲作を基盤とするイスラーム教を奉じるマタラム王国が成立すると、次第にイスラーム教が優勢になり、ヒンドゥー教は劣勢となっていく。このマタラム王国は18世紀にオランダに征服され、ジャワ島における最後の土着国家となった。