マジャパヒト王国の意義
マジャパヒト王国が注目されるのは、同じ時期に東南アジアのイスラーム化が進んだ中で、ヒンドゥー教を基板とする国家として発展し、インドネシアの民族文化のバティク(ジャワ更紗)、ワヤン=クリ(影絵劇)、ガムラン音楽など、ヒンドゥー=ジャワ文化を完成させたことである。マジャパヒト王国時代に使われていた古代ジャワ語の「ビンネカ・トゥンガル・イカ」は「多様性の中の統一」という意味で、1945年8月17日に独立を宣言したインドネシア共和国の国是として今も掲げられている。<岩崎育夫『入門東南アジア近現代史』2017 講談社現代新書 p.38>