東京の郷土料理のスレ
柳川鍋 江戸時代から庶民に親しまれた下町生まれのどじょう料理。どじょうは古くから関東地方の名産。土鍋に骨や内臓を取り除いたどじょうと笹がきごぼうを割り下で煮込み、玉子でとじる。どじょう特有の泥臭さをごぼうが取り除き、どじょうの旨みを玉子が引きだしている。あっさりと淡白などじょうに、甘い割り下がよく絡む。名前の由来は日本橋で料理を考案した店の屋号からとも、福岡の水郷柳川からとも言われている。「どぜう鍋」とはごぼうと玉子の有無で区別される。滋養強壮の効果があるため、夏バテ対策にも食される。 youtu.be
赤イカ塩辛 美味で有名な「赤イカ」と呼ばれるケンサキイカと、スルメイカをブレンドして塩辛にしたもの。スルメイカの肝をベースにしたタレにも赤イカの濃厚さを混ぜあわせることで、クセの強さを抑えた食べやすくコクがある味を作り出している。この商品には、甘口、中辛、辛口、激辛、超激辛と5段階の辛さが用意されていて、神津島で無農薬で有機栽培された島唐辛子で辛味を調節しているが、激辛と超激辛に関しては、島唐辛子の青臭さを抑えるためにハバネロをブレンドするといった工夫がなされている。
福神漬 色々な野菜が入っていることから「七福神」に因んで命名。起源は江戸時代初期にさかのぼり、海運や治水事業で名の知られる河村瑞軒が伊勢から江戸へ出て下働きしていた若い頃、沢山精霊流しと一緒に川に浮かんでいた野菜を拾い上げ、混ぜ合わせて塩に漬けた。それを近くの工事人に売ると大人気で、これが瑞軒の商売の始まりだったそう。やがて、この原型を野・池之端のある茶店がお茶請けやおつまみに調味液などを工夫し、作り上げたのが福神漬。べったら漬とともに江戸の名産品として知られている。 youtu.be
江戸前寿司 江戸と呼ばれていた当時の東京で華屋與兵衛(はなやよへえ)という料理人が生み出したと言われている。当時は屋台で売られており、安くて早い庶民的な食べ物だった。日本のお寿司屋さんの多くが調理場を持たず、料理人がカウンター越しに客と向かい合うのは、当時の名残り。こうして東京を中心にした握り寿司は、冷蔵庫などの近代文化の発展とともに日本全国に広がっていった。 江戸前寿司は、コハダや鯖などを〆たもの、煮穴子や蒸しエビなどの火を通したもの、卵焼きなどが代表的なネタである。 youtu.be
べっこうすし 寿司ネタを青唐辛子を溶いた醤油タレに漬け、砂糖が多めの酢飯で握る伊豆大島の郷土料理「べっこうずし」。そのタレにつけた刺身の色から、そう呼ばれている。主に、大島で水揚げされる鯛などの白身魚を中心に、マグロ、カツオなどが使われる。温暖な伊豆諸島で寿司を食べるために明治以降に発達した独自の技法で、ワサビが手に入らなかった当時の名残りである。八丈島には、青唐辛子ではなく練り辛子を使い「島寿司」と呼ばれている寿司もある。 youtu.be
おでん 「おでん」のルーツは味噌田楽。串に刺し味噌をつけて食べていたこんにゃくを煮込んで食べるようになったのが、「煮込みおでん」のはじまりである。江戸の町で、屋台料理として発展した「おでん」は、関西へ広まり「関東煮」(かんとだき)と呼ばれ広まっていった。「おでん」の薬味と言えば、からし。「おでん」が屋台料理として庶民に浸透していった頃、衛生状態のあまりよくない屋台の殺菌目的で添えられるようになったのがはじまりと言われている。
あなご寿司 江戸時代、江戸湾(現在の東京湾)で捕れる魚を使い、寿司にしたことから、その名が付けられた「江戸前寿司」。その定番ネタとも言えるのが「あなご」である。今、東京湾では捕れる魚が限られ、その数も減ってきている。しかし、そんな中でもあなごは水揚げされ、全国でも一級品と賞されるほど評価が高い。旬は、7月から8月。姿形はうなぎに似ているが、その身は脂っこくなく、淡泊でありながら旨味に満ちており、手間のかかる工程に見合うだけのすばらしさがある。 youtu.be
べったら漬け 「べったら漬け」とは、大根をまず塩漬けし、浅く漬かったものを甘酒をベースとしたぬか床(麹床)で本漬けしたもの。独特の香りとやさしい甘さ・味わいがあとをひく。東京日本橋にある「宝田神社」では、例祭として「べったら市」と呼ばれる祭事が毎年10月に執り行われている。このべったら市は、「えびす講」(留守神とされる、神無月に出雲に赴かない神を祀り、1年の無事を感謝し、商売繁盛や五穀豊穣を祈願する祭礼・または民間行事)の準備のために市が立ち、そこで百姓が飴と麹で漬けた大根を売ったことからはじまる由緒あるもので、江戸時代の中期ごろから始まった、とされている。 youtu.be
ちゃんこ鍋 「ちゃんこ鍋」は、言わずとしれた力士の鍋料理。魚介や肉類、野菜などたくさんの食材をぶつ切りにした寄せ鍋や食材ごと、出汁ごとにさまざまな鍋料理がある。「ちゃんこ鍋」は広く一般にも受け入れられ、ちゃんこ鍋料理屋などもあちこちに見受けられるようになった。もともと「ちゃんこ」というのは、力士の食事を指す言葉で、江戸時代に中国から伝わった「チャンクォ」という板金製の中華鍋からついたという説と、父や祖父を意味するチャンに愛称のコをつけた説がある。
深川丼 アサリやハマグリ、ねぎ、油揚げで作られる味噌汁をご飯の上にぶっかけて作られる「深川丼」。同じ材料で作られる炊き込みご飯「深川飯」も存在する。埋め立て前の江戸深川は海に面しており、あさりの好漁場だった。「深川丼」は漁師が船上で手早く作れる栄養補給を目的としてうまれたとされる。また、庶民の味としても、酒の風味や大根を加えるなど、家ごとの工夫が行われ親しまれていた。現在も清澄白河や門前仲町あたりで、深川丼を提供する料理店が多い。 youtu.be
くさや 伊豆諸島の特産品である「くさや」。江戸時代に生産が始まったとされる。当時は生活に欠かせない貴重な塩を年貢として幕府に納めており、その為に魚の塩漬けは塩水を繰り返して使っていた。その塩水に魚の成分が蓄積して発酵し、独特の風味が加わったのが「くさや液」。これにムロアジやトビウオなどを漬け込んだ後、天日干ししたものが「くさや」である。現在でも新島、八丈島、伊豆諸島で盛んに造られており、独特のクセが酒の肴に絶妙な逸品だ。 youtu.be
福生ドッグ 東京多摩地域にある「福生市」。在日アメリカ空軍横田基地が市の約3分の1の面積を占める同市では、2011年から地元名物・特産品を活かしたご当地グルメ「福生ドッグ」を提供している。市内14箇所の提供店(2014年2月現在)では、それぞれのお店で特徴をもった福生ドッグを食べることができる。ソーセージには「大多摩ハム」と「福生ハム」の地元2メーカーのものを用い、その長さは16cm(国道16号に因んでいる)、太さは23mm(ふっさの語呂合わせ)と決められている。 youtu.be
そば(東京都) 大阪を発祥とする「砂場」、信州をルーツに持つ「更科」、江戸を拠点に生まれた「藪」の三大蕎麦を中心に、江戸時代より東京には多くの蕎麦屋がひしめきあい、創業100年を越える老舗が今も都内に点在している。東京の蕎麦の特徴は色の濃い、辛いツユ。麺の端に少しだけツユをつけ、一気にゾゾゾッと食べるのが江戸っ子の粋だとか。
羽根付き餃子 蒲田の餃子と言えば、近年宇都宮に次ぐ餃子の町として話題となっている。JR蒲田駅を中心とした半径500メートル圏内に約20軒もの餃子屋が軒を連ねており、パリパリの羽根ともっちもちの皮、ジューシーな餡の味わいを求めるお客さんでにぎわっている。 「ニイハオ本店」の店主が約30年前に、日本で初めて羽根付きの餃子を考案したといわれており、その店主が最初に提供した金額の300円に習って、蒲田では1皿300円の店舗が多い。 youtu.be
東京大田汐焼きそば 10種類の具材をつかって開発されたご当地焼きそばが“大田汐焼きそば”。鶏がらベースの塩焼きそばで、地元産の“大森の海苔”と“東京湾のアサリ”をはじめ、大田区の区花である梅(カリカリ梅)や、桜坂からイメージした“桜海老”、多摩川の「たま」繋がりによる“玉ねぎ”、蒲田モヤイ像から連想した“モヤシ”など、ユーモア溢れる素材を使って“店主の愛情”で仕上げられる。 蒲田駅周辺や大森駅周辺、八潮、久が原などの飲食店で提供されており、どの店舗も基本的な具材や味付けは変わらないが、麺の太さやトッピングには独自の特徴があり食べ歩き甲斐もある。 youtu.be
鳥多希の手羽先 昔からずっと変わらない赤提灯焼き鳥屋の鳥多希、手羽先をじっくり時間を掛けて備長炭で焼きあげ、ボリュームもあり、皮はパリッと中はジューシーな味わいは、本当に美味。 塩とタレ両方の味があり、その日によって選べるのも大きな特徴。 塩はレモンと山葵でさっぱりツンと来る味、タレは秘伝の濃厚で甘味のある味わいだ。