秦の匈奴対策 前3世紀の終わりごろ、匈奴自身が部族統一をなしとげ強力な国家を形成していった。その存在は、前221年に中国を統一した秦の始皇帝にとって脅威であったので、前215年、将軍蒙恬を派遣し、匈奴の勢力をオルドス地方から追い払い、またその南下に備えて万里の長城(現在の長城そのものではない)を建設した。また、都の咸陽から黄河の北岸の九原の近くまで軍用道路として「直道」を開通させた。