手塚漫画に詳しい同志社大名誉教授の竹内オサムさんは、いずれも手塚の手によるものだと指摘。「ペン入れをしたらそのまま作品になる克明なネームで、貴重な資料だ。『漫画の神様』と呼ばれながらも、生き残りに必死だった手塚の苦闘がうかがえる」と語る。手塚プロで資料管理の責任者を務める田中創さんは「先生の没後、最大の発見と言える作品で、今後これ以上のものは出てこないだろう」と話す。 3本のネームは、立東舎が11月14日に発売する「手塚治虫 ミッシング・ピーシズ」(約7000円)に収録される