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1: アセム雨宮◆UD16NvPYxY
2025-10-31 08:54:34 OMPVG0082

「気候変動は人類の終焉にはつながらない」

 これまで巨額の私財を投じて気候変動対策に取り組んできたマイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏が、突如として放ったこの一言は、世界に大きな衝撃を与えた。彼は、世界の指導者たちは、もっと別の問題に目を向けるべきだと主張する。では、もし気候変動が人類を滅ぼさないのだとしたら、我々を絶滅へと導く“本当の脅威”とは、一体何なのだろうか

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2: アセム雨宮◆UD16NvPYxY
2025-10-31 08:54:51 OMPVG0082

専門家たちが口を揃えて「最大のリスク」だと指摘するのが、「全面核戦争」の勃発だ。

 グラスゴー大学のリース・クリリー博士は、気候変動と核戦争の決定的な違いを「時間」だと語る。「気候変動は数十年かけて進行するが、核戦争は数時間で文明を終わらせることができる」

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3: アセム雨宮◆UD16NvPYxY
2025-10-31 08:55:14 OMPVG0082

 かつて冷戦時代にピークを迎えた核の脅威は、決して過去のものではない。核保有国間の緊張は再び高まり、事故や誤算によって、偶発的に核戦争が勃発するリスクは、むしろ増大していると博士は警告する。

 そして、その被害は我々の想像を絶する。たとえ、100発程度の“限定的な”核戦争であったとしても、爆発によって巻き上げられた大量の塵や灰が大気圏を覆い、太陽光を遮断。地球は「核の冬」と呼ばれる氷河期に突入する。世界の食糧システムは完全に崩壊し、最初の2年間で、20億人もの人々が餓死すると予測されているのだ。現在、世界には1万2000発以上の核弾頭が存在する。その一部でも使用されれば、人類の絶滅は、ほぼ避けられないのかもしれない

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4: アセム雨宮◆UD16NvPYxY
2025-10-31 08:55:36 OMPVG0082

核戦争と並んで、専門家たちが強い懸念を示すのが、人類自らが作り出す「自滅の道具」―すなわち、暴走するAIと、遺伝子操作された生物兵器だ。

 AIの進化は、我々の生活を豊かにする一方で、その制御不能な進化が人類の脅威となる「シンギュラリティ」への恐怖も生み出している。

 そして、より現実的な脅威が、AI技術の進歩によって、格段に製造が容易になった「生物兵器」だ。かつては国家レベルでしか開発できなかった致死性のウイルスや細菌が、今や技術力のあるテロリスト集団や、ならず者国家の手に渡る可能性も否定できない。研究施設からの意図せぬ漏洩でさえ、人類が経験したことのない規模のパンデミックを引き起こす可能性があるのだ

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5: アセム雨宮◆UD16NvPYxY
2025-10-31 08:56:07 OMPVG0082

では、ビル・ゲイツ氏が「人類を滅ぼさない」と語った気候変動は、本当に脅威ではないのだろうか。多くの専門家は、その考えに「ノー」を突きつける。

 ケンブリッジ大学のS・J・ビアード博士は、「熱波で全員が死んだり、海面上昇で溺れたりするシナリオは考えにくい。しかし、気候変動は、間接的に我々を殺すことができる」と語る。

 気候変動がもたらす干ばつや洪水、食糧不足は、資源をめぐる争いを激化させ、国家間の緊張を高める。それは核戦争の引き金になりかねない極めて危険な火種だ。また、未知のパンデミックを誘発したり、世界経済を崩壊させたりする可能性も秘めている

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6: アセム雨宮◆UD16NvPYxY
2025-10-31 08:56:32 OMPVG0082

つまり、気候変動そのものが人類を直接絶滅させることはなくとも、核戦争やパンデミックといった、他の“絶滅リスク”を誘発し、増幅させる「脅威のブースター」として機能するのだ。

 ビル・ゲイツ氏の真意がどこにあるにせよ、我々が直面している現実は極めて厳しいだろう。核戦争、生物兵器、そしてそれらの引き金となりうる気候変動…。人類は、自らの手で、あまりにも多くの“絶滅スイッチ”を作り出してしまった。そのスイッチを誤って押してしまわないようにすること。それが、今の我々に課せられた最も重い責任なのかもしれない

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