シベリアやロシア語に興味があって、題材にしている小説は無いかなぁーと探している時にこちらを発見しました。 とてもおもしろかったですし、考えさせられました。実話というのが凄いです…。歴史の勉強にもなります。 主人公の、幾度となく訪れる絶望的な境遇にも絶対に屈しない強靭な精神力と、頭の良さには本当に何度も感銘を受けました。 登場人物がたくさん出てきます。色んな人間模様、それぞれの人生が描かれています。 長い長い命懸けの旅路なのですが途中で出遭いもあれば別れもあります。 ある仲間との別れのシーンは本当に切なくて悲しくて号泣してしまいました。 今なら日本ーロシアはパスポートとビザさえあれば飛行機で数時間で行き来できますが、当時はそういう訳にも行かず…。 当時の日本人の目を通したシベリア〜ロシアの世界、そこに住む人々の生活様式等についても非常に興味深かったです。 名作です、たくさんの人に読んでほしいです