ゾンビ細胞とは、分裂を停止したにもかかわらず、死なずに体内に居座り続ける老いた細胞のこと。これらの細胞は、周囲に炎症を引き起こす物質をばら撒き続け、がんや動脈硬化といった、様々な加齢関連疾患の原因となる。まさに、生きながらにして身体を蝕む“ゾンビ”なのだ。
Lonvi社が開発した新しい薬は、このゾンビ細胞を標的とし、除去する効果を持つという。その主成分は、ブドウの種から抽出された「プロシアニジンC1(PCC1)」と呼ばれる分子だ。
PCC1は、以前からげっ歯類(マウスなど)の寿命を延ばす効果があることが知られていた。Lonvi社が独自に行ったマウス実験では、この成分を投与されたマウスは、全体の寿命が9.4%延長。さらに、投与を開始した日からの余命は、実に64.2%も延びたという