今作であのが演じる仲村は、思春期に見られる「葛藤」である、自分の生きる街や環境、社会に対する不満を持ち、自分の考え・感情・欲望に忠実であるがゆえに、本能や欲望を隠して生きる人間たち(クソムシたち)にいらだちを隠せない。そんな「絶望」に似た感情を隠さずにあらわにするため、周囲からは理解不能に見え、怖がられてしまうトラブルメーカー。思春期の心の変化と葛藤している仲村の「狂気」をあのはどう演じるのか。
キービジュアルは、2人の主従関係を表しながらも、春日と仲村の心の危うさを表現した神秘的なデザインとなっている。思春期の不安定さと、秘密の契約を交わし主従関係となった2人のどこか悦(よろこ)びに満ちた、「悦(えつ)」の感情が生々しいほどに表現されている