地方都市を牛耳る一族が経営する大木総合病院。その本館はピラミッド型になっていたが、その吊鐘棟が崩落し、現場には副院長の刺殺死体が残されていた。さらに、過去の密室殺人や深夜の怪事件から垣間見える病院の深い闇。一級建築士で偏屈探偵の蜘蛛手啓司は謎を解き明かすことができるのか?
スケール大きなバカトリックが炸裂するいつもの門前ミステリーです。しかし、本作はそれ以上に壮大な犯人の動機に驚かされます。一方で、ファンタジー要素を絡めた真相は好みの別れるところ