別々の出来事にわたり既視感、いわゆるデジャヴ(のようなもの)が反復するパターンもある。前述のような体験は比較的無害とも言えるが、それも連続すると動揺が大きくなる。
ある男性のもとに最初の異変が訪れたのは、大学の構内に停めた車の中で読書にふけっている最中だった。
(以下、書き込みより)
同じ市内バスが走っているのを2度見たところで、異変に気が付いた。バスの番号と、後ろの運転席側に座っている同じ一人の乗客が目に留まる。
2度目の通過の後、その車道の反対側を歩いている女性がベビーカーを押しながら携帯電話でメールを送ってた。
...もっと見る その後、再び本をめくっていて5分はたっていたように思えたが、また一連の出来事が起こった。バスが去り、車道の向こうで女性がベビーカーを押してゆく。
俺がようやく携帯電話を手に取り、何が起こっているのかを友人に伝えようとするその前に、これが5回か6回も繰り返された。
「お前はタイムループの中にいるぞ、すぐに脱出しろ!」
本気だったのか冗談だったのかわからないが、俺は友人の指示通りに車を走らせ、元いた場所に戻ったんだ。
ループは終わっていた。ただ、この時点でだいぶ頭がおかしくなっていたみたいだ。
(書き込み終わり)