高市早苗首相は13日、奈良市で韓国の李在明大統領と会談した。両国首脳が相互訪問する「シャトル外交」の一環。高市氏の地元・奈良での会談を通じ、日韓関係のさらなる深化や協力強化を図る
両首脳は少人数で会談後、全体会合に臨んだ。高市氏は冒頭「大統領との間で、日韓関係の戦略的重要性について共通認識の下、しっかりと話をすることができた。そして大統領と共に日韓関係を前に進めながら、両国が地域の安定に連携して役割を果たしていくべきという考えを新たにした」と述べた
李氏は「この複雑で目まぐるしく変わる国際秩序の中で、韓日間の協力関係はこれまで以上に重要だ。総理と私が手を携え、また日本と韓国の国民が力を合わせ、韓日の新しい未来に向けて一緒に歩んでいけたらと思う」と語った
韓国大統領府は訪日に先立つ9日、「両国の懸案について虚心坦懐に話し合うことが期待される」と記者団に説明した。社会問題や人的交流、歴史問題に対する人道レベルの協力強化、朝鮮半島を含む地域やグローバルな懸案に関する協力などが議論されるとの見通しを示した。 会談後、両首脳は共同記者発表を行い、夕食会に出席する。14日には法隆寺(同県斑鳩町)を共に訪問する
李氏は昨年6月に就任。8月に訪日し、石破茂首相(当時)と会談した。10月にはアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため韓国・慶州を訪問した高市氏が李氏と会談している
日韓関係は、安倍晋三政権と文在寅政権当時、元徴用工訴訟問題などを巡り著しく悪化した。その後、尹錫悦政権が同問題の解決策として韓国政府傘下の財団による賠償肩代わり措置を採ったことで、関係は大きく改善した。だが、尹氏は非常戒厳の布告を巡り弾劾訴追・罷免され、これを受けて行われた昨年の大統領選で李氏が当選した