岩手3区は、戦後最多に並ぶ20回目の当選を目指した中道前職、小沢一郎氏(83)が自民元職の藤原崇氏(42)に敗れ、比例復活もなく落選が確実になった
小沢氏は2021年の前々回衆院選で「世代交代」を訴える藤原氏に敗れ、自身初の比例復活に甘んじた。「最後の戦い」との臆測もあった24年の前回選は藤原氏に約3万1000票差で圧勝。引退説を吹き飛ばしたが、今回は「高市人気」が際立つ中、「小沢王国」と呼ばれる強固な地盤を崩された
政治スタイルから「剛腕」「壊し屋」の異名を取る小沢氏。その歩みは政界再編の歴史とも重なる。1969年に政界入り。幹事長まで務めた自民を93年に離党し、同年の細川連立政権、09年の旧民主党政権の立役者となった。今回の衆院選に向け「3度目の政権交代をしなきゃ、辞めるに辞められない」とも語った
投開票日、岩手県奥州市の事務所に小沢氏の姿はなく、藤原氏の当選確実が伝わると、選対本部長で立憲岩手県連代表の佐々木順一県議は沈痛な面持ちで「天はわれわれを見放したのか」と述べた。集まった支援者らは比例開票結果を待たずに引き揚げた。佐々木県議によると、その後電話で落選を伝えた際に小沢氏は「皆さまに大変お世話になった」と話し、支援者らに直接あいさつする機会を設ける意向を示したという
選対幹事長の岩渕誠県議は「いろいろな風が吹いた選挙は過去にもあったが、今回は経験したことがなく、風速計に表れないような表現のしづらい風があったのではないか」と選挙戦を振り返った