そんなタイムパラドックスがついに飛躍を遂げたのは、6歳を迎えた04年だった。年明け初戦の平安Sで、これまでの後方待機から一転、道中3番手を追走すると、直線でクーリンガーとの一騎打ちを制して重賞初制覇。さらに、4月にはアンタレスSも制すると、地方競馬でもブリーダーズGC、白山大賞典を制覇。JBCクラシックはアドマイヤドンの3着に敗退したものの、4番人気でJCダート(当時東京2100m)に出走した。
ここは後方追走になったものの、4コーナーで馬群を突いて前へ接近。直線で挟まれかけたところを鋭い脚で割って出ると、そのままアドマイヤドンの追撃を楽に振り切ってこの年重賞5勝目、そしてついにG1のタイトルを手中にした。さらに、翌05年は年明け初戦の川崎記念を制してG1・2勝目。既に7歳を迎えたタイムパラドックスだったが、衰えなどみじんも見せずに、いよいよダート王としての道を歩み始めたのだ