ミケランジェロ、手紙を上にかかげて読む システィーナ礼拝堂の天井いっぱいに絵を描くことは想像以上に難事業であった。彼は足場台を工夫しなければならず、それには建築家としての技能が役立った。この天井画は天井全体を立体的に構成しており、絵画と建築、彫刻の総合芸術だったと言うことができる。4年もの間、天井を向いていたために、仕事が終わってからも手紙を読む時などは、みな頭の上にかかげて見なければならなかったという。<羽仁五郎『ミケルアンヂェロ』1939 岩波新書 p.166-168>