暗闇のカーブに立ち尽くす「裸足の女」
舞台となったのは、セビリア県のグアダルカナルとコンスタンティーナを結ぶ山間の県道。街灯もなく、見渡す限りの牧草地と低木林が続く、夜には絶対走りたくないような寂しい道だ。
ある夜、ホセ・アントニオ・ルケ氏と助手席のルイサ・モレノさんは、この道をセビリア市内に向かって車を走らせていた。
真っ暗なカーブを曲がった瞬間、ヘッドライトが道路の真ん中に立ち尽くす「一つの影」を照らし出した。それは、黒髪で異常に青白い顔をした若い女性だった。彼女はデニムのパンツに白いシャツを着ており、凍えるような寒さにもかかわらず「裸足」だったという。