読売新聞社は国内主要企業を対象に2027年春入社の新卒採用アンケート調査を実施した。採用人数を前年より増やすと答えた企業は前年比5ポイント減の19%で、3年連続の減少となった。コロナ禍からの回復で23~24年に高まった企業の採用熱に、変化の兆候が出始めている
増やすと答えた企業は、事業拡大や、社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)化推進のための人材確保などを理由に挙げた。海外出店の拡大を計画しているローソンは「AI(人工知能)人材や外国人材を含めた積極的な採用を推進する」と回答した
一方、採用を減らすと回答した企業は前年比5ポイント増の18%、前年と同程度は9ポイント減の38%だった。エネオスは前年実績より110人少ない58人を計画している
クボタは、採用を約4分の1の60人に絞り込む。「業務効率化や配置の見直しを踏まえて人数を精査した」と説明している。王子ホールディングスは「研究職の採用で、新卒よりも中途採用の配分を増やす方針に変更する」という
一橋ビジネススクールの小野浩教授は「中東情勢の悪化などの短期的な不確定要素と、AIを活用した業務効率化の中長期的な影響があり、積極的な採用には動かない企業が増えるのではないか」と指摘した。 調査は3月上旬から4月中旬にかけて行い、123社から回答を得た