ペルム学園を舞台に、神舞まりあが桑島彰と学園で起きる殺人事件を推理する連作短編集
まりあは毎度、素晴らしい推理を披露して名探偵になるのだが、ある事情から名探偵としての自覚を持たせてはならないと、彰がまりあの推理を間違いだと誤解させるべく頑張る。このコンセプトは前作と同様だが、今回はここにかく乱要因が混入する。まりあの周囲の人間関係は、知らぬはまりあばかりの状態のまま、異常性を増すのである
また作者は事態を一気に変化させず、じわじわと変容させて不穏を煽る。名探偵という存在の特殊性にこだわる作者らしいおぞましい物語である