だが、ベドラル氏はこの風潮に痛烈なダメ出しをしている。
彼によれば、現実を決定づけるのは人間の特別な「意識」や「観測」ではない。宇宙空間でチリがぶつかり合うことや、光の粒子(光子)がサングラスのレンズに当たるような、人間の意識とは無関係の「単なる物理的な相互作用」によって現実は変化し、分岐しているというのだ。
要するに、宇宙は人間が気づくのを待ってから現実を決めてくれるほど甘くはない。あなたがどれだけ強く願おうが、宇宙の中心は人間の意識ではなく、ただ無数の粒子がぶつかり合い、無限の確率が分岐し続けているだけなのだ