要素2:脳の神経的なバグ(金縛りや幽体離脱)
脳の一部である「側頭頭頂接合部(TPJ)」に微弱な電流を流すと、人間は奇妙な体験をする。ある患者は「自分の動きを真似し、邪魔をしてくる幻の影」を見たと報告し、別の患者は「幽体離脱」を経験した
TPJは、人間が「自分の体の中にいる」という感覚(身体化)を司る重要な部分だ。ここがバグを起こすと、自分の体が自分のものではないような非常に奇妙な感覚に陥る。
また、睡眠中にも似たようなバグが起きる。「金縛り(睡眠麻痺)」だ。
夢を見ているレム睡眠中、脳は人間が夢の中で暴れないように筋肉の動きをブロックしている。しかし、脳が目覚めているのに体が麻痺したままだと、脳と体のフィードバックにズレが生じ、人は強烈なパニックに陥る。その恐怖心から、夢の続きである恐ろしい幻覚や幻聴を「現実の幽霊や悪魔」として生々しく体験してしまうのだ