当時のオークフォード氏は荒れた生活を送っていた。幼い頃から家庭環境に恵まれず、酒や薬物に囲まれた日々を過ごしていたという。新しい人生を始めようと考えていた矢先、友人たちとのパーティーで強力な薬物を摂取した。
友人から渡された茶色い塊をコカインの一種だと聞かされて吸引した直後、彼は意識を失った。後になって、それがクラックコカイン(コカインを加工し吸引できるようにした違法薬物)だったと知ったという。しかし彼によれば、本当に恐ろしかったのはその後だった。
気がつくと、彼は椅子に座ったまま動かない自分の身体を見下ろしていた。部屋ではロック音楽が鳴り響き続けている。家の外へ出ようとしてもドアに触れることができず、音楽を止めようとしてもステレオのボタンやコードに手が届かない。さらに浴室の鏡を覗き込んだ時、決定的な異変に気づいた。鏡の中に自分の姿が映っていなかったのである