元タレントの田代まさし氏が、YouTubeチャンネル『井口・谷本・島やんのながら見チャンネル』6月6日配信回に出演。ザ・ドリフターズのいかりや長介さん(2004年に逝去)と志村けんさん(2020年に逝去)が不仲だったことを明かし、物議を醸している
田代氏は「これ、言っていいのかな」ともったいぶった上で、「(志村さんは)長さんとはめちゃくちゃ仲悪かったです」と語るなどした。 志村さんとはかつて近い関係性にあったとは言え、田代氏の証言に違和感を覚える視聴者も多いのではないか。違和感の理由について考えたい
反発が大きい理由の一つは、不仲を証言する前置きとして田代氏が「この番組が伸びればいいと思って言いますけど」とした部分。再生数に貢献するため、故人の尊厳を無視したと受け取れる一言だ。 故人のエピソードを関係者らが証言すること自体には一定の価値はある。しかし今回の件の違和感の正体は、不仲について当事者が補足説明できない状況にある中、一方的な証言だけがひとり歩きしているように見える点だ
不仲などマイナスイメージにつながる話題は、事実だとしても扱いに慎重さが求められる。たとえばニュースメディアの取材現場では、第三者から出た故人に関するネガティブな証言は、公益性や必要性が厳しく問われる。今回のようなケースであれば、事実だとしても、故人の尊厳や倫理的な観点から掲載・発表を見送る判断も珍しくない。 また今回の重要な論点として、田代氏個人の発言だけではなく、そうした話題を引き出し、コンテンツとして発信した側の責任も挙げられる
該当箇所は再生数や話題性を優先し、故人の評価に影響を与えかねない内容をゴシップ的に扱ったように映る。つまり「伝える意味があるか」ではなく、話題性を先行させ、故人の関係性を一方的に消費した印象が残る